Monthly Archive 3月 2015

教育現場と睡眠-1

3月5日、通信制高校のKTC中央高等学院様にて、教職員向けに睡眠に関するレクチャーを行いました。

睡眠の基礎知識をはじめ、睡眠に問題があると子どもの心身の健康が害されてしまったり、
卒業や進級に多大な影響を及ぼしてしまうことなどについて講義をさせていただきました。


◆講演の問い合わせ、ご依頼はこちらまで
http://cfltd.co.jp/dyn/?page_id=65

ボケないための若いうちからの健康管理-睡眠

代表的な認知症の原因疾患、アルツハイマー。
アルツハイマーでは、脳の中に「タウ蛋白」「βアミロイド」といった神経毒性を持つ老廃物が蓄積してしまい、脳の神経細胞が死滅し、認知症が発症することが知られています。
この老廃物をいかに蓄積させないかで重要なのが、睡眠。

脳は寝ている間に神経と神経の間の隙間の空間を広げ(起きている時の1.5倍以上にスペースが広がります)、老廃物を排出しています。 (Lulu et al., 2013)

さらには、βアミロイドなどの老廃物が貯まると今度は眠りにくくなるという悪循環が生まれてしまうようです。(Bryce et al., 2015)

睡眠が悪化していると血圧や糖尿病にも悪影響をおよぼすことを知られています。つまり、将来ボケないためには、睡眠を大切にする必要があります。