株式会社こどもみらいの学術部(統括医:志村哲祥)は、RIZAP株式会社(所在地:東京都新宿区、代表取締役社長:瀬戸 健)および東京医科大学と共に、睡眠時間や体内時計がダイエット効果に与える影響について共同研究を行いました。
本研究では、RIZAP株式会社が提供する運動・食事指導のプログラム参加者の匿名化データについて、睡眠や体内時計・食事タイミングが減量効果に与える影響を分析した結果、
などが明らかになりました。
これらの結果は、パシフィコ横浜で行われた日本睡眠学会第45回定期学術集会・第30回日本時間生物学会学術大会 合同大会(2023年9月)にて、ポスター発表として公表されました。
本共同研究に関する詳細は、RIZAPグループ株式会社のリリース(下記)をご確認ください。
第1弾:週平均6~7時間の睡眠が減量効果を最大化 ~年代別に減量に適した睡眠時間を実証。RIZAP・chocoZAPプログラムにも反映へ~
第2弾:減量に最適な食事タイミングを医学的に検証 ~体内時計を意識した食事方法により減量効果がアップ。RIZAP/chocoZAPの食事指導メソッドにも反映へ~
こどもみらいでは、企業・学校向けのヘルスケアサービスの提供から、睡眠や健康などヘルスケアを通じた組織改善まで、「エビデンスに基づくヘルスケア」のプロジェクト参加を積極的に行っております。
ご相談、お問い合わせはこちらからご連絡下さい。
職場の中だけでなく、スタッフをとりまく環境である生活習慣や睡眠についても改善させ、真に有効なストレス対策を目指すこどもみらいのストレスチェックサービス「STRESCOPE」。
STRESCOPEのデータを用いた、東京医科大学(精神医学分野産業精神医学支援プロジェクト)、東京大学(未来ビジョン研究センター)、東京桜十字(産業保健)等の共同研究により、仕事のストレス要因等とは独立して、食事や、飲酒習慣、睡眠習慣等の、それぞれの具体的な生活習慣が、将来の心身のストレス反応の増減と有意に関係すること、さらには、「不調があるから睡眠や生活習慣が乱れる」のではなく、「睡眠や生活習慣が乱れると将来不調を生じる」ことが、明らかになりました。
人間は仕事のストレスだけで精神的な健康を崩すわけではありません。社員のメンタルヘルスを維持するためには、より広い視点に立ち、健康で幸福な過ごし方を提供し、また、調査することが必要です。本研究は、社員自らがセルフケアとして対策できる、あるいは、福利厚生・ナッジ等を通じて会社側が社員へ提供できる、生活習慣・睡眠の改善が、ストレス対策にも結びつくことを示した、世界的にも新規性の高い画期的な研究となっています。
本研究の成果は、日本精神神経学会の学術誌、精神神経学雑誌に掲載されました。
こどもみらいでは、令和2年1月~3月に経済産業省において実施された「睡眠」をテーマとする省内リビングラボに参加し、睡眠に関する各種ベース指標の測定・分析、そして睡眠保健指導「eSLEEP」の実施とフォローアップを行い、その結果、睡眠の質や生産性の大幅な改善が見られたことを報告しました。
睡眠に関する各種ベースの指標を、睡眠の質や睡眠衛生、そして生産性を合わせて調査できるストレスチェックサービス「STRESCOPE」と「eSLEEP」を活用し、以下の指標について測定を行いました。
・睡眠の質(PSQI: ピッツバーグ睡眠質問票)
・ストレス反応(職業性ストレス簡易調査票)
・生産性の低下(WLQおよびWHO-HPQ)
この結果、回答者96名中45名が医学的問診票上「睡眠の問題あり」と判定され、また、46名は本人の本来の生産性を4割以上損なっていることなどがわかりました。
対象者をランダムに介入群と対照群に割り付ける「ランダム化比較試験」を実施し、介入群に割り付けられた42名に対して、「eSLEEP」を利用し、1対1による対面の面談形式での睡眠保健指導およびフォローアップを提供しました。
この結果、特に事前に睡眠に関する問題があったグループについて、睡眠の質・生産性に以下のような大幅な改善が見られました。
睡眠障害スコア(PSQI) | 22.1% 改善** |
寝つくまでの時間(平日) | 39.6% 短縮** |
寝つくまでの時間(休日) | 33.6% 短縮** |
中途覚醒等の頻度 | 19.0% 減少** |
プレゼンティズム(WLQ生産性ロス) | 17.7% 改善* |
生産性(HPQ) | 25.6% 改善* |
**,*=統計学的にそれぞれ5%水準、10%水準で有意
総合的に面談を受けて良かったと思いますか?
参加者の意見・感想(抜粋)
・睡眠が身体と心に与える影響を知り、睡眠時間を確保する生活を心がけるようになった
・平日と休日の睡眠時間の差(特に時間帯)を可能な限りゼロにすることが精神・肉体のリズム管理に重要であることを認識できた
・地道に面談を通じ、睡眠も含め、食事や運動など、生活全般についてのアドバイスを受け、行動変容を促すのは、ありだな、と思った
・繁忙部署・職員にこそこのようなラボを受けることが重要だと思う。
・組織として対策を同時に取らないと、この取組によって具体的な効果があるかどうか評価することも難しいと思います。
リビングラボは、社会課題を解決するビジネスを生み出す手法として近年注目されている、ユーザー・市民参加型の共創活動であり、多様なステークホルダー(生活者、民間企業、自治体職員等)が共に関わり合いながら革新的な商品・サービスの開発・向上を目指す点に特徴があります。
経済産業省では、リビングラボの考え方を全国的に周知・普及することや、企業・団体等の組織単位のリビングラボモデルを構築することを目的として、3000人超の職員(生活者)を抱える経済産業省も一つのリビングラボとなるのではという考えのもと、省内リビングラボの取り組みを行いました。
具体的には、経済産業省の組織・職員が業務に関連して日常的に抱えている課題の一つとして、「睡眠」をテーマに、職員が「①介入策(プログラム)」を実践しながら、心理的ストレスに関係性の高い指標を測定するための「②測定機器」を使用し、それぞれをベース測定指標(信ぴょう性の高いとされるもの)と比較することで効果の検証を行う、という形により実施をしました。
株式会社こどもみらいでは、睡眠や健康に関するプロジェクト参加など各種サービスを企業・学校向けに提供しています。
お問い合わせはこちらからご連絡下さい。
株式会社こどもみらい( https://cfltd.co.jp/ )は、科学的根拠 に基づいた健康経営を推進するプロフェッショナルチームです。複数の大学医学部等との協働で行う睡眠と健康に関する研究「Sleep & Health Research」、睡眠改善プログラム「eSLEEP」、多⾯的なストレス対策の要となるストレスチェック「STRESCOPE」などを提供しています。
eSLEEP( https://esleep.jp/ )は、株式会社こどもみらいが2012年から睡眠研究医主導のもと、医師・心理士・保健師を中心として提供している睡眠改善プログラムです。組織単位で睡眠と生活習慣の問題を医学的に評価・分析し、睡眠コンサルティングと個別指導による改善を通して、メンタルヘルス疾患・身体疾患の予防および生産性の向上を図ります。2015年には教育現場における出席率の向上や退学予防効果も明らかにしました。
STRESCOPE( https://strescope.jp )は、株式会社こどもみらいが提供する、医学的根拠に基づいた具体的な提案によりストレス改善を目指すためのストレスチェックサービスです。厚労省所定の項目に独自の項目を加えてストレス要因を特定し、個人向けに生活習慣の観点も含めた具体的な改善提案を行うほか、集団分析により企業が取り組むべき事項を明らかにするなど、健康経営のための投資対効果にこだわり、精神科医・産業保健師を含むプロフェッショナルチームにより運営されています。
今般こどもみらいでは東京医科大学精神医学分野との協働で、食事の不規則さが心身の健康やパフォーマンスに与える影響を統計学的に明らかにしました。
Hayashida, T., Shimura, A., et al. Psychosomatic Stress Responses and Sleep Disturbance Mediate the Effects of Irregular Mealtimes on Presenteeism. Neuropsychiatric Disease and Treatment, 2021, 17: 315. https://doi.org/10.2147/NDT.S292249
食事が不規則だと疲労感の増加や抑うつの増大、また、睡眠の問題が生じやすくなること、そしてそれらが労働生産性の低下につながることが、世界で初めて示されました。
規則的な食事には概日リズム(体内時計)を整えたり、食後高血糖を予防したりするメリット示唆されています。
今回の研究では、規則的な食事はメンタルヘルスにも良い影響を与え、かつ、生産性にも意義があることが示されました。
職域の有用なセルフケアの方策が新たに見いだされた研究成果です。
「睡眠不足で日本のGDPは2.9%損なわれている可能性があり、最大で15兆円」とした、アメリカ・ランド研究所の有名な推計があります。
https://doi.org/10.7249/RR1791
しかし今に至るまで、日本において、実際のデータをもとにした調査・研究は存在しませんでした。
今回、株式会社こどもみらい・東京医科大学・慶應義塾大学からなる共同研究チームは、こどもみらいのストレスチェックサービス「STRESCOPE」ならびに睡眠改善サービス「eSLEEP」の実社会におけるデータを分析することで、睡眠と生産性の関係をより精緻に明らかにしました。さらに仕事のストレスに与える影響も分析し、加えて改善の方策についても学術的に明確にしました。一連の本研究が医学誌に受理され発表されたのでご報告します。
(1) 睡眠と生産性の関連
(2) 睡眠と職業性ストレスの関連
(3) 睡眠改善のための具体的な方策
図1: 睡眠時間と生産性ロス 7時間台睡眠と比較した時の生産性低下
図2: 睡眠の問題の中身と生産性
この研究の結果分かったことは、「とにかく睡眠時間をとることが大切」という単純なものではないということです。まず年齢によってその影響は大きく異なります。若い方(33歳以下)は睡眠不足に非常に弱く、睡眠時間が減るほど生産性も低下する一方で、必要睡眠時間が減少するとされる高年齢世代のたとえば51歳以上では、睡眠時間が7時間を下回っても、特に生産性は影響を受けませんでした。
さらに睡眠をそのコンポーネント(量、質、リズム、日中機能)に分けて詳細に分析した結果、全ての影響を調整すると(重回帰分析を実施すると)、睡眠の長さが大切というよりは、睡眠の質の影響も含めて、「実際に昼間眠くなってしまうかどうか」が生産性低下に重要な影響を与えていることが明らかになりました。
そして、「睡眠に問題がある」と判定される人とそうでない人とでは生産性に少なくとも2.99%の差が生まれ、これはGDPに換算すると7.5兆円に及ぶことが分かりました。
本研究は米国国立睡眠財団の学会誌「Sleep Health」に受理・掲載されました。
出典: Ishibashi, Y., & Shimura, A. (2020). Association between work productivity and sleep health: A cross-sectional study in Japan. Sleep Health. https://doi.org/10.1016/j.sleh.2020.02.016
慶應義塾大学衛生学公衆衛生学教室・株式会社こどもみらい 石橋由基
東京医科大学精神医学分野・株式会社こどもみらい 志村哲祥
次いで、仕事のストレスも加味した研究が実施されました。
図3: 仕事のストレスと睡眠と生産性低下
その結果、睡眠の問題は仕事のストレスによって生じる部分はあるも、一部にとどまること(R2=12.1%)。
一方、心身のストレス反応に与える影響は仕事のストレスを凌駕していること(パス係数0.438>0.340)。
そして睡眠の問題は直接的に、あるいは心身のストレス反応を介して間接的にも、生産性低下に影響していることなどが明らかになりました。
本研究は国際的な精神医学雑誌である「Neuropsychiatric Disease and Treatment」に受理・掲載されました。
出典: Furuichi, W., Shimura, A., Miyama, H., Seki, T., Ono, K., Masuya, J., & Inoue, T. (2020). Effects of Job Stressors, Stress Response, and Sleep Disturbance on Presenteeism in Office Workers. Neuropsychiatric Disease and Treatment, 16, 1827. https://doi.org/10.2147/NDT.S258508
東京医科大学精神医学分野 古市亘、井上猛ら
東京医科大学精神医学分野・株式会社こどもみらい 志村哲祥
他4名
このように生産性や心身の健康に様々な影響を与える睡眠ですが、ではどのようにすれば睡眠を改善させることはできるのでしょうか。特に、医療に至る前の段階で、個々人にできることは何かあるのでしょうか。
日々の生活と睡眠の問題に関する関連を調べました。
図4: 生活習慣と睡眠の問題
その結果、様々な生活習慣が睡眠の問題と関連しており、たとえば上図に挙げられているようなリスクファクターが存在すれば、それを是正していくことで、睡眠の問題を如実に改善させていくことが可能である可能性が示唆されました。この知見は次世代の睡眠衛生指導の基盤となるものです。
なお、本成果を応用した睡眠改善プログラムのランダム化比較試験の効果については既にリリース済です。 (「睡眠改善プログラム「eSLEEP」による生産性向上効果を医学的に実証」 https://cfltd.co.jp/archives/20181225_1133 )
本研究は米国国立睡眠財団の学会誌「Sleep Health」に受理・掲載されました。
出典: Shimura, A., Sugiura, K., Inoue, M., Misaki, S., Tanimoto, Y., Oshima, A., … & Inoue, T. (2020). Which sleep hygiene factors are important? comprehensive assessment of lifestyle habits and job environment on sleep among office workers. Sleep Health. https://doi.org/10.1016/j.sleh.2020.02.001
東京医科大学精神医学分野・株式会社こどもみらい 志村哲祥
慶應義塾大学経済学研究科・ヒューストン大学・株式会社こどもみらい 杉浦航
東京桜十字 岬昇平、小嶋麻美ら
他5名
株式会社こどもみらい( https://cfltd.co.jp/ )は、科学的根拠 に基づいた健康経営を推進するプロフェッショナルチームで す。睡眠と健康に関する研究「Sleep & Health Research」、睡眠 改善プログラム「eSLEEP」、多⾯的なストレス対策の要となる ストレスチェック「STRESCOPE」などを提供しています。
STRESCOPE( https://strescope.jp )は、株式会社こどもみらいが提供する、医学的根拠に基づいた具体的な提案によりストレス改善を目指すためのストレスチェックサービスです。厚労省所定の項目に独自の項目を加えてストレス要因を特定し、個人向けに生活習慣の観点も含めた具体的な改善提案を行うほか、集団分析により企業が取り組むべき事項を明らかにするなど、健康経営のための投資対効果にこだわり、精神科医・産業保健師を含むプロフェッショナルチームにより運営されています。
eSLEEP( https://esleep.jp/ )は、株式会社こどもみらいが2012年から睡眠研究医主導のもと、医師・心理士・保健師を中心として提供している睡眠改善プログラムです。組織単位で睡眠と生活習慣の問題を医学的に評価・分析し、睡眠コンサルティングと個別指導による改善を通して、メンタルヘルス疾患・身体疾患の予防および生産性の向上を図ります。2015年には教育現場における出席率の向上や退学予防効果も明らかにしました。
株式会社こどもみらい info@strescope.jp
東京医科大学精神医学分野の研究チームは、STRESCOPE®*で得られたデータを分析し、睡眠の問題は職業性ストレスで生じる心身のストレス反応を増悪させること、さらには直接あるいはこのストレス反応を介して、職域の生産性を損なうことを明らかにしました。
睡眠のケアが従業員のメンタルヘルスのケアに直結するのみならず、組織の生産性を高めることができる有用なツールであることを示唆する結果が示されています。
本研究成果は精神医学に関する国際誌である「Neuropsychiatric Disease and Treatment」に掲載されました。
*STRESCOPE®はこどもみらいの提供するストレスチェックサービスです。職業性ストレッサーの測定に加え、従業員がセルフケア可能な、「ストレスに関連する生活習慣/睡眠習慣」も調査し、その結果を本人や組織にフィードバックすることで、メンタルヘルスの改善につなげることができるサービスです。この研究には、STRESCOPEを利用された方のうち、学術目的での匿名化データ利用に同意された方のデータが分析されました。
こどもみらい・東京医科大学・慶應義塾大学からなる研究チームは、「睡眠の問題の存在が生産性を統計的には少なくとも約3%押し下げる」こと、そして2人に1人は睡眠に問題を抱えるとする日本の現状からすると、これは日本全体において最低でも7.5兆円の経済損失をもたらしていることを明らかにし、この研究成果がアメリカ国立睡眠財団の”Sleep Health”にて発表されました。
他にも「寝不足」による生産性低下は若年者ほど深刻であり、本来約8時間の睡眠時間が平均的には必要とされる20代前後の労働者では、平日の睡眠時間がそれを下回るごとに生産性の低下(プレゼンティーイズム)が生まれること、さらには全年齢的に「休日の寝溜め」はむしろ生産性を損なってしまうことなどが明らかになりました。
本成果は「どのような睡眠が社会の活力につながるのか」を示唆すると共に、日本において初めて詳細に睡眠と生産性との関連を検討した研究です。
この研究成果はSleep Healthの2020年6月号に掲載されています。
こどもみらい研究チーム・東京医科大学睡眠健康研究ユニット等からなる、睡眠に関連する生活習慣と、それから引き起こされる睡眠の問題との関係を明らかにした論文が、アメリカ国立睡眠財団の”Sleep Health”にて発表されました。
睡眠衛生と呼ばれる、睡眠と関連する生活習慣は様々なものが提唱されていますが、実は、「その中でも何が本当に重要なものであり、何を本当に伝え、指導すべきなのか」を明らかにした研究はほとんど存在しませんでした。
本研究は様々な睡眠関連要因を包括的に調査し、多変量解析によって各要因の重要性の濃淡を明らかにした、睡眠指導を行う際のマスターピースとなる成果です。
2019年11月29日から3日間、代々木オリンピックセンターで開催された「第66回日本学校保健学会」において、日本ではあまり類例を見ない高校生を対象とする睡眠の実態調査および睡眠改善プログラム「eSLEEP」の効果についての発表が行われました。
今回発表された研究は、2017年から2018年にかけて、7つの高校・3305名の生徒を対象とした睡眠に関する実態調査と、この中から平均して週に1回以上の欠席を行い、かつ学術的利用や発表に同意した224名を対象とした睡眠指導プログラム「eSLEEP achademic」の効果を検証したものです。
今回の調査によって、高校生のおよそ半数が睡眠に関する問題を抱えていること、また、睡眠の問題は、通学意欲の低下や欠席率の悪化と関係することが示されました。
また、睡眠の問題がある生徒に対し睡眠指導プログラム「eSLEEP achademic」を適用した効果について、プログラムを受けたグループと受けなかったグループを比較すると、プログラムを受けたグループでは睡眠の質(PSQI*)、生産性指数(SPS*)、退学率の有意な改善が見られ、そして欠席率はプログラム実施前の21.82%から9.85%へと大幅な改善が見られました。
中高生の睡眠の問題は不登校や退学の一因と考えられていますが、今回の研究は、適切な睡眠指導は実際に欠席率を改善することや、不登校や退学に効果がある可能性を示しています。
この研究結果は、株式会社こどもみらいが提供する「eSLEEP」および「eSLEEP achademic」のサービス・製品開発に活かされています。
株式会社こどもみらいでは今後も、「科学的根拠のある健康経営」を支援するための活動を進め、ストレスチェック「STRESCOPE」や睡眠改善プログラム「eSLEEP」などのサービス改善に努めて参ります。
第66回日本学校保健学会
発表日:2019年11月30日(土)
発表者:志村哲祥
演題名:
O30p-G-02 多施設共同研究:高等学校における睡眠の実態の調査
O30p-G-03 多施設共同研究:高等学校における睡眠と欠席・通学意欲との関連の分析
O30p-G-04 構造化された睡眠衛生指導は学生の退学を予防する:多施設ランダム化比較試験
株式会社こどもみらい( https://cfltd.co.jp/ )は、科学的根拠 に基づいた健康経営を推進するプロフェッショナルチームで す。睡眠と健康に関する研究「Sleep & Health Research」、睡眠 改善プログラム「eSLEEP」、多⾯的なストレス対策の要となる ストレスチェック「STRESCOPE」などを提供しています。
eSLEEP( https://esleep.jp/ )は、株式会社こどもみらいが2012年から睡眠研究医主導のもと、医師・心理士・保健師を中心として提供している睡眠改善プログラムです。組織単位で睡眠と生活習慣の問題を医学的に評価・分析し、睡眠コンサルティングと個別指導による改善を通して、メンタルヘルス疾患・身体疾患の予防および生産性の向上を図ります。2015年には教育現場における出席率の向上や退学予防効果も明らかにしました。
STRESCOPE( https://strescope.jp )は、株式会社こどもみらいが提供する、医学的根拠に基づいた具体的な提案によりストレス改善を目指すためのストレスチェックサービスです。厚労省所定の項目に独自の項目を加えてストレス要因を特定し、個人向けに生活習慣の観点も含めた具体的な改善提案を行うほか、集団分析により企業が取り組むべき事項を明らかにするなど、健康経営のための投資対効果にこだわり、精神科医・産業保健師を含むプロフェッショナルチームにより運営されています。
株式会社こどもみらい info@strescope.jp
2019年9月20日から6日間にわたりカナダのバンクーバーコンベンションセンターで開催され、70ヶ国以上の参加者から睡眠に関する最新の知見が集まる「世界睡眠学会2019(World Sleep 2019)」において、睡眠改善プログラム「eSLEEP」の効果についての発表が行われました。
今回発表された研究は、eSLEEP academicの内容を、東京医科大学睡眠健康研究ユニットが学術研究として主導し、効果検証を行ったものです。2017年から2018年にかけて、7つの高校・3305名の生徒のうち、平均して週に1回以上の欠席を行い、かつ学術的利用や発表に同意した224名を対象とし、中高生に適切な睡眠指導を行うプログラム「eSLEEP achademic」の効果が検証されました。
プログラムを受けたグループと受けなかったグループを比較すると、プログラムを受けたグループでは睡眠の質(PSQI*)、生産性指数(SPS*)、退学率の有意な改善が見られ、そして欠席率はプログラム実施前の21.82%から9.85%へと大幅な改善が見られました。また、日中の眠気についても改善傾向が見られました。
中高生の睡眠の問題は不登校や退学の一因と考えられていますが、今回の研究は、適切な睡眠指導は実際に欠席率を改善することや、不登校や退学に効果がある可能性を示しています。
この研究は、株式会社こどもみらいが提供する「eSLEEP」および「eSLEEP achademic」のサービス・製品開発に活用されます。
株式会社こどもみらいでは今後も、「科学的根拠のある健康経営」を支援するための活動を進め、ストレスチェック「STRESCOPE」や睡眠改善プログラム「eSLEEP」などのサービス改善に努めて参ります。
World Sleep 2019
発表日:2019年9月23日(月)
発表場所:バンクーバーコンベンションセンター
発表者:Akiyoshi Shimura
演題名:A randomized controlled trial: Tailored sleep hygiene intervention reduced high school students’ sleep disturbance, absenteeism, presenteeism, and dropout.
株式会社こどもみらい( https://cfltd.co.jp/ )は、科学的根拠 に基づいた健康経営を推進するプロフェッショナルチームで す。睡眠と健康に関する研究「Sleep & Health Research」、睡眠 改善プログラム「eSLEEP」、多⾯的なストレス対策の要となる ストレスチェック「STRESCOPE」などを提供しています。
eSLEEP( https://esleep.jp/ )は、株式会社こどもみらいが2012年から睡眠研究医主導のもと、医師・心理士・保健師を中心として提供している睡眠改善プログラムです。組織単位で睡眠と生活習慣の問題を医学的に評価・分析し、睡眠コンサルティングと個別指導による改善を通して、メンタルヘルス疾患・身体疾患の予防および生産性の向上を図ります。2015年には教育現場における出席率の向上や退学予防効果も明らかにしました。
STRESCOPE( https://strescope.jp )は、株式会社こどもみらいが提供する、医学的根拠に基づいた具体的な提案によりストレス改善を目指すためのストレスチェックサービスです。厚労省所定の項目に独自の項目を加えてストレス要因を特定し、個人向けに生活習慣の観点も含めた具体的な改善提案を行うほか、集団分析により企業が取り組むべき事項を明らかにするなど、健康経営のための投資対効果にこだわり、精神科医・産業保健師を含むプロフェッショナルチームにより運営されています。
株式会社こどもみらい info@strescope.jp