リビングくらしナビ(サンケイリビング新聞社)のライフスタイルコンテンツとして、「不眠タイプ診断」を作成し、お届けしています。
睡眠にお悩みの方がいらっしゃれば、どうぞお試しください。
https://mrs.living.jp/sp/shindan/1811_fumin/
株式会社こどもみらいは、「離職リスク・生産性低下リスクを生活習慣と睡眠で推測するシステムおよびその質問票」について特許査定を受けたことをお知らせします。
(発明の名称: 人事管理支援システム / 起案日: 平成30年10月1日 / 特許出願の番号: 特願2018-120658)
生活習慣・睡眠習慣は、ストレス反応の増加や心身の不調、生産性低下をきたすのみならず、その後の不適応を誘発し、離職確率を引き上げてしまいます。
今回、特許査定を取得した「離職リスク・生産性低下リスクを生活習慣と睡眠で算出する技術」(以下、「本技術」といいます)は、コホート調査によって、生活習慣と睡眠から、具体的な離職リスク(他の人と比べた時に問題がある人は何倍辞めやすくなってしまい、かつ、具体的に何%くらいになるか)を導出することを可能としました。
かつ、その確率は、職務を開始する前、つまり仕事が決まる前から算出することが可能です。
※コホート調査:ある特性を持った集団について長期間について観察し、その特性と何らかの疾患・イベントとの関連性を明らかにする研究方法
従来の適性検査は、「性格傾向の判定」や「スキルマッチ」に重きが置かれていましたが、これらは離職や生産性低下をあまり鋭敏に推定できないという現状と、そして何より「判定ができるだけであり、問題自体の予防はできない」という問題がありました。
当社の調査によって、職場不適応や欠勤・休職・離職、そして生産性低下・プレゼンティズムに与える影響は、職場のストレス状況や本人の性格傾向・スキルマッチより、食生活・運動などの「生活習慣」、睡眠の時間・質・リズムなどの「睡眠習慣」の方が大きいことが明らかになりました。(当社による研究論文の例: 「睡眠はストレスチェックの結果に大きな影響を与える」(「精神医学」60巻7号(2018年7月)) )
重要なのは、性格などとは異なり、生活習慣・睡眠習慣は個々人での対処と変容が可能であるということです。
本技術は、離職や不適応に至りやすい者を高精度で発見できるのみならず、そのような者を発見した時に、先回りして離職の予防ができるというアドバンテージを持っています。


当社では、本技術を用いて、「早期離職リスク」「生産性低下リスク」を導出するまったく新しい適性検査の質問紙(以下、「本適性検査」といいます)を開発いたしました。
この質問紙は最大50項目から成りますが、適宜短縮して利用することが可能で、10分ほどで回答が可能です。
本質問紙は現在クローズドでOEM提供を行っており、今般、外資系人材会社と離職予防効果のランダム化比較試験を実施しております。
当サイトの「お問い合わせ」よりお気軽にご連絡ください。

2018年9月9日、KTCあおぞら高等学院東京キャンパスにおきまして、株式会社こどもみらい eSLEEP統括医の志村による講演「睡眠リズム勉強会」を行いました。
講演では、中高生のお子さまがいらっしゃる方々に向けて、主に以下の内容をお話させていただきました。
「早寝早起き」が美徳とされがちな社会で、「朝起きられない」と聞くと「気合が足りないのでは」「怠けているのでは」と思われる方も多いかと思います。
しかし、中高生くらいの年代から20代にかけてというのは、体のリズムが「夜型」に移行する時期です。
不登校の理由として、「朝起きられないから」を挙げる子どもは少なくありませんが、それは怠けているからでもなんでもなく、実は「睡眠のリズム」という問題に起因している可能性もあるのです。
講演においては、この「睡眠のリズム」改善のために、居住環境や生活習慣をどう整えたら良いか、具体的なアドバイスさせていただきました。
株式会社こどもみらいでは、2015年よりKTCあおぞら高等学院さまに「eSLEEP睡眠改善プログラム」を提供し、子どもたちの睡眠問題改善のサポートを行っております。
このプログラムは教育機関さま、企業さまのご要望に沿った形での導入が可能です。
どうぞお気軽にお問い合わせください。
睡眠の問題は、前述のコラムのように、身体的・精神的問題を引き起こし、疾患リスクを高め、死亡率の増加と寿命・健康寿命の短縮を招きます。
平均的には7~8時間睡眠が最も死亡率が低い、ということはよく知られていますが、特に中年以降にメタボリック症候群と短時間睡眠が合併すると、死亡率が倍以上に跳ね上がり、20年後には40%が死亡することが知られています。
Journal of the American Heart Association, 2017, 6.5: e005479.
男性において、短時間睡眠(6時間未満)に不眠症状が合併すると死亡率は4.3倍になります。高血圧や糖尿病例でこの傾向は顕著になり、死亡率は7.2倍になることが知られています。
Sleep, 2010, 33.9: 1159-1164.
夜型の者が朝型勤務を続けるなど、リズムに対処することなく、継続的に自らの体内時計に適合しない生活を慢性的に続けると、様々な疾患リスクが高まり、死亡率が10%上がります。
Chronobiology international, 2018.
医学書院「精神医学」は全国の精神科医および精神科医療に関わるスタッフに広く読まれている、国内最大手の精神科系医学雑誌の一つです。
その精神医学の 60巻7号 (2018年7月) に、弊社ストレスチェックサービス”STRESCOPE“と、STRESCOPEにビルトインされた”eSLEEP Sleep Due Diligence”の分析で得られた科学的知見をまとめた「睡眠はストレスチェックの結果に大きな影響を与える(筆頭著者: STRESCOPE統括医 志村哲祥医学博士)」という学術論文が掲載されました。
STRESCOPEは2012年から運用を行っている、ストレス反応やストレス耐性に強い影響を与える睡眠や生活習慣などの要素を取り入れることで、セルフケアと「本当に効果のある」ストレス対策・集団分析を提供するストレスチェックです。
今後もストレスチェックおよび睡眠改善のパイオニアとして有意義な知見の発信を行ってまいります。
日常の活動で生じた体の組織や遺伝子の損傷は、睡眠中に修復されます。また、睡眠中に、組織の各種成長因子などの物質(ホルモン)が分泌されます。睡眠の問題は体の修復機構を機能不全に陥らせてしまうため、かなり多岐に渡る疾患のリスクとなります。
短時間睡眠は様々な基礎疾患に関わります。7~8時間睡眠の者に比較すると高血圧リスクは66%、肥満リスクは55%増加し、脳梗塞リスクが15%、心筋梗塞リスクが48%増加します。人は睡眠中に血圧を低下させ血管を修復し、また、代謝を促すホルモンを分泌します。
中途覚醒(睡眠維持障害)が存在すると、糖尿病リスクが84%増加します。
そして体内時計のリズムと異なった時間での活動を余儀なくされる場合、たとえば休日と平日の睡眠時間帯が1時間乖離するごとに肥満リスクは3.3倍に、あるいはシフトワークを伴う業務に就くと、肥満リスクは1.8倍になります。
Sleep 31.5 (2008): 619–626, Sleep 29.8 (2006): 1009–1014, European Heart Journal 32.12 (2011): 1484–1492, Diabetes Care 33.2 (2010): 414-420, Current Biology 22.10 (2012): 939-943, International Journal of Epidemiology 38.3 (2009): 848–854
短時間睡眠は、体が遺伝子のエラーを修復する時間を奪います。6時間未満睡眠は女性の乳がんリスクを62%増加させ、男性の前立腺がんリスクを34%増加させます。
また、交替勤務への就労はがんのリスクを高め、たとえば乳がんリスクを1.3倍にします。特に、朝型な者を夜型勤務に頻繁に配置すると、リスクが3.9倍になります。
British Journal of Cancer 99 (2008) 1502–1505, British Journal of Cancer 99 (2008) 176–178, American journal of epidemiology 173.11 (2011): 1272-1279, Occup Environ Med 69.8 (2012): 551-556.
日中の活動やストレス等によって損傷を受けた神経は、睡眠中に修復され、また、シナプスの形成・固定も主に睡眠中に行われます。また、睡眠は情動の整理の役割も持っています。睡眠の問題は脳のメンテナンスの時間を奪ってしまうことで、うつ病などの精神疾患のリスクを増加させ、究極的には自殺リスクを高めます。うつは不眠を伴いますが、うまく眠れないこと、眠らないこと、それ自体もうつを引き起こします。
「うつ」がなかった人でも、不眠症状が存在していると、その後うつ病になる危険性が2.1倍以上になり、不安症状を生じる危険性は4.3倍となります。
特に若年成人では、2週間以上の不眠が続くと、その後にうつ症状を発症するリスクが1.9倍になります。
Journal of affective disorders 135.1-3 (2011): 10-19, BMC psychiatry 16.1 (2016): 375, psychosomatic research 64.4 (2008): 443-449, Sleep 31.4 (2008): 473-480.
6時間未満の睡眠を継続的に続けている者は、直近1年間での自殺企図の確率が5.1倍でした。そして短時間睡眠はうつ症状とは独立して、自殺企図リスクを上昇させます。
Sleep 31.8 (2008): 1097-1101.
去る2018年5月16日のニュースリリースでお伝えしたSTRESCOPEとeSLEEPのデータの分析による「体内時計によって、個人がイキイキと働ける時間は異なる」ということを示した調査研究(リンク先:時事通信記事)が産業衛生学会で発表され、優秀演題賞を受賞しました。
2017年11月13日にもSTRESCOPE・eSLEEPのデータ分析「Social Jet Lag(社会的時差ボケ)とストレス反応」は時間生物学会の学会賞を頂いており、また、2018年4月にはeSLEEP academicの調査が英語論文として出版されています。
STRESCOPEおよびeSLEEPの「睡眠・体内時計・生産性・職業性ストレス」に関する研究は日本と世界をリードしています。
さらに効果のあるストレスチェック・睡眠改善プログラムを開発するだけでなく、成果を社会全体へ還元できるよう、当社は引き続き努力してまいります。


人にはおよそ24時間周期の体内時計があります。寝起きだけでなく、心臓や内臓のリズム、血圧や体温、思考能力、身体能力も、24時間周期で活発になったり休んだりのサイクルが存在します。
今回、こどもみらいのSTRESCOPEの中から同意の得られた約3000名のデータを用いて、クロノタイプ(朝型夜型傾向)と勤務時間帯とパフォーマンスの関係を調査しました。
その結果、体内リズムと生産性に密接な関係があることが明らかになり、特に夜型の社員では、出勤時刻を早めれば早めるほど、生産性が低下します。
この調査研究により、それぞれの社員に応じて、「この従業員は本当は何時から働かせるのが良いのか」ということを科学的に導き出すことが可能になりました。
本結果は下記の学会で発表されます。
第91回日本産業衛生学会
発表日時 2018年5月17日(木) 10:40-11:40
発表場所 熊本市国際交流会館6Fホール(C会場)
演者 志村哲祥医師(東京医科大学精神医学分野 睡眠健康研究ユニットリーダー/STRESCOPE統括実施医)
図: 体内時計は睡眠の質と心身のコンディションを介して生産性に影響を与える

今後もこどもみらいでは「科学的根拠に基づく健康経営」を支援してまいります。
5月13日、eSLEEP統括医の志村哲祥医師による講演・ワークショップ「睡眠と教育」が行われました。科学的根拠に基づいた睡眠の基礎知識から、実際にどのようにして生徒の睡眠を改善させるかの実践方法までを学ぶ今回の取り組みへ、都内を中心に30校以上から、50名以上の教職員の方が参加する盛況の会となりました。
生徒の欠席や不調、退学や成績不振の大きな原因として「睡眠の問題」があります。第一部では、最新の研究をもとにした睡眠の基礎知識、そして教育との関係についての講義が行われました。第二部では、効果のある指導方法を学ぶため、心理士の指導のもと実践的なワークショップが実施されました。

終了後アンケートで「この講義及び実践講座を受けることを、他の教職員にも勧めたいですか?」という質問について、100%の方が「はい」と解答しました。