心身の不調で従業員の生産性が損なわれる現象「プレゼンティズム」について、株式会社こどもみらい(本社:東京都世田谷区)のデータを元に東京医科大学精神医学分野の 古市亘医師らが研究した結果が、第115回日本精神神経学会学術総会で発表されました。
この研究は、職業性ストレスが心身の不調や睡眠の問題を惹起することによってプレゼンティズムにどのような影響を与えるのか、また、どのような媒介効果が生じているのかを検討したもので、2017年にストレスチェックや睡眠に関する問診など(*1)を実施した17事業所の従業員 計3314名のうち、学術的利用や発表に同意した2905名を分析の対象としています。
学術的分析(*2)の結果、ストレスチェックで測定される「仕事のストレス」と「周囲のサポート」の問題は、睡眠の問題や心身のストレス反応を引き起こし、それを介して生産性を低下させていることが示されました。さらには、睡眠の問題の方が、仕事のストレスや周囲にサポートよりも、生産性に与える影響が大きいことが示されました。このことから、労働者のストレスケアを行うと同時に睡眠の問題を評価し、解決することが、公衆衛生上、また、社会経済的にも重要であり有益であると考えられます。
株式会社こどもみらいでは今後も、「科学的根拠のある健康経営」を支援するための活動を進め、ストレスチェック「STRESCOPE」や睡眠改善プログラム「eSLEEP」などのサービス改善に努めて参ります。
*1 Work Limitation Questionnaire(WLQ)による労働生産性(プレゼンティズム)に関する問診票、ピッツバーグ睡眠問診票(PSQI)をはじめとする睡眠に関する問診票、職業性ストレス簡易調査票
*2 生産性(WLQ)、睡眠の問題(PSQI)、職業性ストレス簡易調査票の各項目の相互の影響をパス解析(共分散構造分析)により評価した。収集段階でデータは完全に匿名化されており、研究にあたっては東京医科大学医学倫理委員会の承認を得た。
第115回日本精神神経学会学術総会
発表日時:6月20日(木)
発表場所:朱鷺メッセ 4F 国際会議室前ホワイエ
発表者:古市 亘(東京医科大学病院 メンタルヘルス科)
演題名:職業性ストレス、ストレス反応、睡眠の問題はプレゼンティズムにどのような影響を与えるのか
演題番号:1-P19-3
株式会社こどもみらい( https://cfltd.co.jp/ )は、科学的根拠 に基づいた健康経営を推進するプロフェッショナルチームで す。睡眠と健康に関する研究「Sleep & Health Research」、睡眠 改善プログラム「eSLEEP」、多⾯的なストレス対策の要となる ストレスチェック「STRESCOPE」などを提供しています。
STRESCOPE( https://strescope.jp )は、株式会社こどもみらいが提供する、医学的根拠に基づいた具体的な提案によりストレス改善を目指すためのストレスチェックサービスです。厚労省所定の項目に独自の項目を加えてストレス要因を特定し、個人向けに生活習慣の観点も含めた具体的な改善提案を行うほか、集団分析により企業が取り組むべき事項を明らかにするなど、健康経営のための投資対効果にこだわり、精神科医・産業保健師を含むプロフェッショナルチームにより運営されています。
eSLEEP( https://esleep.jp/ )は、株式会社こどもみらいが2012年から睡眠研究医主導のもと、医師・心理士・保健師を中心として提供している睡眠改善プログラムです。組織単位で睡眠と生活習慣の問題を医学的に評価・分析し、睡眠コンサルティングと個別指導による改善を通して、メンタルヘルス疾患・身体疾患の予防および生産性の向上を図ります。2015年には教育現場における出席率の向上や退学予防効果も明らかにしました。
株式会社こどもみらい info@strescope.jp
「最近、食べ過ぎてしまうなぁ」と罪悪感に苛まれているそんなあなた、睡眠を見直してみてはいかがでしょう。
食後のスイーツ、一杯ひっかけた後のラーメン、仕事や勉強の合間のスナック・チョコレート、ついついカロリーを摂りすぎてしまった経験、誰もがありますね。これ、実は、睡眠とホルモンが関係しているのです。
睡眠不足になると、食欲を抑制するレプチンというペプチドホルモンの分泌が減少する一方で、食欲を増進させるグレリンというペプチドホルモンの分泌が増加するため、食欲に歯止めがききにくくなります。すなわち、睡眠不足が食欲に関するホルモンのバランスを崩し、肥満につながりやすくなるのです。
実際、睡眠不足になると肥満傾向になるということが学術的にも数多く証明されています。
例えば、イングランドのワーウィックメディカルスクールが興味深い研究成果を発表しています。当該研究は、1982年から2007年の研究をもとに、総計30,002人の子供および604,509人の大人を対象として含んだメタ解析として実施され、短時間睡眠の子供は1.89倍・短時間睡眠の大人は1.55倍、肥満リスクが高まるという結論が導かれました(グラフ1)。
グラフ1

参考文献:P. Cappuccio, MD, Sleep, Volume 31, Issue 5, 1 May 2008, Pages 619–626
また、睡眠不足になるとカロリー摂取量が増加するということも明らかにされています。Nedeltcheva教授らがThe American Journal of Clinical Nutritionで公表した論文によると、睡眠不足になると1日のスナック摂取量が221キロカロリー増加することが証拠づけられました。当該研究は、11人(5人の女性・6人の男性)の健康なボランティアに、5.5時間または8.5時間の睡眠時間をそれぞれ設定し、摂取されたカロリーを測定するというものです。面白いのは、5.5時間と8.5時間の睡眠時間における摂取カロリーを比較すると、通常の食事からの摂取カロリーはそれぞれほぼ同様であるのに対して、スナックからの摂取カロリーのみが5.5時間睡眠において増加しているという結果です。すなわち、睡眠不足になると、221キロカロリー余分に食事ではなくスナック菓子から摂取してしまう傾向にあるのです。ちなみに221キロカロリーはチーズケーキ約1個分に相当します。
参考文献:Nedeltcheva, The American Journal of Clinical Nutrition, Volume 89, Issue 1, January 2009, Pages 126–133
さらに、睡眠時間と食欲に関するホルモンとの関係性も証明されています。例えば、ウィスコンシン大学が実施したコホート研究により、睡眠不足が、食欲を抑制するレプチンの分泌を減少させ、食欲を増進させるグレリンの分泌を増加させることが明らかになりました。当該コホート研究は、1024人のボランティアを対象に実施され、5時間睡眠は8時間睡眠の人と比べて、レプチンの分泌が15.5%少なく、グレリンの分泌が14.9%多いことを定量的に示しています(グラフ2)。
グラフ2




参考文献;Taheri1, PLoS MEDICINE,Short Sleep Duration Is Associated with Reduced Leptin, Elevated Ghrelin, and Increased Body Mass Index
このように睡眠と肥満には大きな相関性があります。「最近、食べ過ぎてしまうなぁ」「太りやすくなってきたかも」と思っているあなた、睡眠のとり方を見直してみてはいかかがでしょうか?
心身の不調で従業員の生産性が損なわれる現象「プレゼンティズム」について、株式会社こどもみらい(本社:東京都世田谷区)のデータを元に東京医科大学精神医学分野の 古市亘医師らが研究した結果が、第92回日本産業衛生学会で発表されました。
この研究は、職業性ストレスが心身の不調や睡眠の問題を惹起することによってプレゼンティズムにどのような影響を与えるのか、また、どのような媒介効果が生じているのかを検討したもので、2017年にストレスチェックや睡眠に関する問診など(*1)を実施した17事業所の従業員 計3314名のうち、学術的利用や発表に同意した2905名を分析の対象としています。
学術的分析(*2)の結果、ストレスチェックで測定される「仕事のストレス」と「周囲のサポート」の問題は、睡眠の問題や心身のストレス反応を引き起こし、それを介して生産性を低下させていることが示されました。さらには、睡眠の問題の方が、仕事のストレスや周囲にサポートよりも、生産性に与える影響が大きいことが示されました。このことから、労働者のストレスケアを行うと同時に睡眠の問題を評価し、解決することが、公衆衛生上、また、社会経済的にも重要であり有益であると考えられます。
株式会社こどもみらいでは今後も、大学との協働など「科学的根拠のある健康経営」を支援するための活動を進め、ストレスチェック「STRESCOPE」や睡眠改善プログラム「eSLEEP」などのサービス改善に努めて参ります。
*1 Work Limitation Questionnaire(WLQ)による労働生産性(プレゼンティズム)に関する問診票、ピッツバーグ睡眠問診票(PSQI)をはじめとする睡眠に関する問診票、職業性ストレス簡易調査票
*2 生産性(WLQ)、睡眠の問題(PSQI)、職業性ストレス簡易調査票の各項目の相互の影響をパス解析(共分散構造分析)により評価した。収集段階でデータは完全に匿名化されており、研究にあたっては東京医科大学医学倫理委員会の承認を得た。
第92回日本産業衛生学会
発表日時:5月25日(土)11:00 – 11:40
発表場所:名古屋国際会議場 ポスター会場(1 号館1 階 イベントホール)
発表者:古市 亘( 東 京医科大学 精神医学分野)
演題名:職業性ストレス、ストレス反応、睡眠の問題がプレゼンティズムに与える影響
演題番号:P3-50
株式会社こどもみらい(https://cfltd.co.jp/)は、科学的根拠に基づいた健康経営を推進するプロフェッショナルチームです。睡眠と健康に関する研究「Sleep&HealthResearch」、睡眠改善プログラム「eSLEEP」、多⾯的なストレス対策の要となるストレスチェック「STRESCOPE」などを提供しています。
STRESCOPE(https://strescope.jp)は、株式会社こどもみらいが提供する、医学的根拠に基づいた具体的な提案によりストレス改善を目指すためのストレスチェックサービスです。厚労省所定の項目に独自の項目を加えてストレス要因を特定し、個人向けに生活習慣の観点も含めた具体的な改善提案を行うほか、集団分析により企業が取り組むべき事項を明らかにするなど、健康経営のための投資対効果にこだわり、精神科医・産業保健師を含むプロフェッショナルチームにより運営されています。
株式会社こどもみらい info@strescope.jp
コーヒーを飲むとぐっすり眠れなくなる!?
コーヒー文化は、江戸時代にオランダ商人が長崎の出島に持ち込んだものと言われています。それから約200年、コーヒー文化は定着し、いまや中高生からビジネスマン、お年寄りまで毎日の生活にコーヒーを欠かせない方が多いのではないでしょうか。その一方で、コーヒーを飲んだらぐっすり眠れなかった、なんて経験がある方もいるのではないでしょうか。今回は、睡眠とコーヒーに含まれるカフェインについて、お話ししていきたいと思います。
カフェインってどんなもの?
コーヒーには眠気覚ましの効果があるため、試験勉強の最中や重要な会議の前にコーヒーを飲むという習慣がある人も多いでしょう。眠気覚ましの効果があるのは、コーヒーに含まれるカフェインの影響です。カフェインには、中枢神経を覚醒させ、眠気や疲労感を軽減する作用があります。また、通常の量であれば学習と記憶に影響し、覚醒度を高めることによって一時的に反応時間、集中、運動コントロールを向上させる効果があることも明らかになっています。
さて、カフェインが含まれている飲料にはどのようなものがあるでしょうか? 以下の表1をご覧いただけるとわかるように、コーヒーのみならず、お茶、栄養ドリンク、チョコレート、ココアにもカフェインが含まれています。
表1

カフェイン摂取の弊害
カフェイン摂取には、上記のように眠気や疲労の軽減というメリットがありますが、摂取のタイミングや量を誤ると、寝つきや睡眠の質を悪化させてしまうという弊害があります。
このことは多くの学術論文にも掲載されています。例えば、就寝1時間前と3時間前にコーヒーを1杯ずつ飲んだ場合、睡眠潜時(入眠するまでにかかる時間)の延長、睡眠時間の短縮、睡眠の質の悪化がみられることが明らかにされています(表2)。
表2

さらには、就寝6時間前(多くの場合夕方)であっても、400mgのカフェインを摂取すると睡眠の質が悪化することが解明されています。すなわち、夕食後にコーヒーやエナジードリングを飲むと睡眠に悪影響が及んでしまうのです。
CAROLINE DRAPEAU,J. Sleep Res.(2006)15,133–141
Christopher Drake, Ph.D., Journal of clinical sleep medicine, Volume 09 No. 11
カフェイン摂取のタイミングと量に注意!
上記で説明してきたように、寝つきの良さを保ち、睡眠の質・量を確保するためには、カフェイン摂取のタイミングと量に留意する必要があります。摂取したカフェインの血中濃度が半分になるまでにかかる時間(半減期)は、3~7時間です。このため、カフェイン量を多く含むコーヒーは、昼過ぎ以降は飲まない方がよいでしょう。緑茶やウーロン茶であっても、夕食後は控えることが理想的です。
最近は、美味しいカフェインレスコーヒーが比較的手軽に入手できるようになってきました。またハーブティーや麦茶、ごぼう茶など、茶葉を含まないお茶であればカフェインを含みませんので、寝る前のリラックスタイムにお薦めです。
近頃ぐっすり眠れないなぁと感じていたら、カフェインの摂り方を見直してみてはいかがでしょうか?
働き方改革関連法により、2019年4月1日より産業医の企業における在り方が見直され、「産業医・産業保健機能」等が強化されました。
産業医の選任は法律義務の遵守が目的であって、産業医を選任することのメリットを理解できていないという企業も多いかと思います。産業医はその活用法によっては、企業にとって重要な経営戦略となり得ます。働き方改革をきっかけに貴社における産業医の活用法を見直してみてはどうでしょか?
今回は、産業医の役割について整理し、働き方改革関連法による「産業医・産業保健機能」の強化について説明していきたいと思います。
産業医とは、事業場において労働者の健康管理等について、専門的な立場から指導・助言を行う医師を言います。従業員のこころやからだの健康を守り、事故や疾患を未然に予防すること、また、従業員の心身の健康相談に応じたり、就労の適否や必要な配慮を判断したりすることがメインの業務になります。
労働安全衛生法により、一定の規模の事業場には産業医の選任が義務付けられています。具体的には50人以上の事業所には、1名以上の産業医を置くことが必要になります。
産業医の業務は、労働安全衛生規則第14条第1項に規定されており、具体的には次の事項で、「医学に関する専門的知識を必要とするもの」と定められています。
上記のように産業医の業務は、従業員の健康管理のみならず、職場環境の整備も含まれ、企業経営に関して多岐にわたるのが通常です。すなわち、産業医は、従業員の健康を守るだけでなく、リスクマネジメントの視点から経営者もお守りするのです。リスクマネジメントとして、職場環境の顕在的・潜在的な問題点をあぶり出し、それを除去・コントロールすることの重要性を指摘する、それも産業医の役割で、経営リスクを低減することが可能となります。産業医はただのコストではなく、経営戦略の一つとして位置づけられるのです。
「産業医・産業保健機能」の強化は、主に、産業医への情報提供義務、産業医からの勧告、産業医等による健康相談、産業医の職務内容等の周知徹底に関してなされています。以下において具体的にみていきましょう。
事業者は、産業医に対して、労働者の労働時間に関する情報や労働者の健康管理等を適切に行うために必要な情報を提供しなければならない、という内容が追加されました。これに伴い、事業者は労働者の健康情報の収集や保管・使用・管理についてルールを定め、適正に取り扱わなければなりません。
産業医は、「労働者の健康を確保するため必要があると認めるときは、事業者に対し、労働者の健康管理等について必要な勧告をすることができる」とされました。これにより、事業者は、産業医から労働者の健康管理等について勧告を受けた場合、事業所の労働者や産業医で構成する衛生委員会などに報告義務が発生します。従来は、勧告を受けてもその内容を尊重しなければいけないという程度であったため、この点は法律改正によって大きく変更された点になります。
産業医が労働者からの健康相談に応じ、適切に対応するために必要な体制の整備その他の必要な措置を講ずるように努めなければならない、との定めが新設されました。事業者の中にはこれまでにも労働者の健康相談を精力的に実施してきたところもありますが、近年の過労死問題なども踏まえ、体制を整備して産業医等による健康相談の機会をさらに増やそうという目的です。
上記に関連し、事業者は、その事業場における産業医の業務内容その他の産業医の業務に関する事項を、常時各作業場の見やすい場所に掲示し、または備え付けることにより、労働者に周知されなければならない、とされました。いつ産業医が来るのか、どのようにすれば相談を申し込めるのかなどを、社内のイントラネットに掲示する、などの取り組みが今後は必要です。
上記のうちで、特に注意しなければならないポイントとしては、産業医への情報提供義務です。義務の対象とされている内容は、いずれも労働者に心身の不調が生じていること、またはその可能性が高いことをうかがわせる事情です。これらの点について、情報提供義務を果たしていない場合、労災事故につながるだけでなく、安全配慮義務違反となるリスクがあります。まずは、心身の不調が生じている労働者の情報を適時適切に吸い上げ、産業医に伝えるという仕組み作りをしましょう。そのうえで、心身の不調が生じた労働者に対して、たとえば残業時間の削減など、産業医の意見を受けて事業者が何らかの具体的な対応を行うことがポイントです。これに関してはエビデンスを残しておくのがよいでしょう。
株式会社こどもみらい(本社:東京都世田谷区)学術部が参加した研究により、睡眠の量・質・リズムの問題で離職リスクが有意に高まることが判明しました。この研究結果が、第92回日本産業衛生学会で発表されます。
この研究は、2016年にストレスチェックや睡眠に関する問診など(*1)を実施したIT系企業の従業員のうち、学術的利用や発表に同意した574名をその後24ヶ月追跡したもので、この期間に12.9%にあたる74名が離職していました。
学術的分析(*2)の結果、仕事のストレス要因や周囲のサポートなどの職務要因とは独立して、睡眠および睡眠リズムの問題は離職リスクを有意に高める要因であることがわかりました。このことから、睡眠の評価とその改善は健康対策のみならず、企業経営上も重要である可能性が示されました。
なお、今回の研究結果は以下の技術にも反映されています。
退職を就職前に予防する ~離職リスクを生活習慣と睡眠で算出する技術、特許査定取得のお知らせ~(2018年10月11日発表)
株式会社こどもみらいでは、今後も「科学的根拠のある健康経営」を支援するための活動を進め、ストレスチェック「STRESCOPE」や睡眠改善プログラム「eSLEEP」などのサービス改善に努めて参ります。
*1 57項目版の職業性ストレス簡易調査票、ピッツバーグ睡眠問診票(PSQI)、および睡眠スケジュールに関する設問によるストレスチェック
*2 単変量および多変量のCOX回帰分析を実施し、離職に与える睡眠関連パラメータの影響を分析した。離職の理由は問うておらず、all-causeretirementが測定されている。分析に供された回答や勤務データは全て匿名化されている。
第92回日本産業衛生学会
発表日時:5月25日(土)9:00 – 10:00
発表場所:名古屋国際会議場 第11 会場(2 号館2 階 会議室222 + 223
発表者:志村哲祥(東京医科大学 精神医学分野・株式会社こどもみらい学術部)
演題名:睡眠および睡眠リズムの問題は職務要因とは独立した有意な離職リスク因子である
演題番号:O38-02
株式会社こどもみらい(https://cfltd.co.jp/)は、科学的根拠に基づいた健康経営を推進するプロフェッショナルチームです。睡眠と健康に関する研究「Sleep&HealthResearch」、睡眠改善プログラム「eSLEEP」、多⾯的なストレス対策の要となるストレスチェック「STRESCOPE」などを提供しています。
STRESCOPE(https://strescope.jp)は、株式会社こどもみらいが提供する、医学的根拠に基づいた具体的な提案によりストレス改善を目指すためのストレスチェックサービスです。厚労省所定の項目に独自の項目を加えてストレス要因を特定し、個人向けに生活習慣の観点も含めた具体的な改善提案を行うほか、集団分析により企業が取り組むべき事項を明らかにするなど、健康経営のための投資対効果にこだわり、精神科医・産業保健師を含むプロフェッショナルチームにより運営されています。
株式会社こどもみらい info@strescope.jp
昨年度好評を博した睡眠保健指導のワークショップを、今年も開催します!
昨今「睡眠負債」などの言葉とともにようやく認識されつつある「睡眠の問題」。
学校における生徒・学生の成績不振や中途退学に繋がる大きな要因でもあります。
10代後半から20代前半にかけては体内時計が最も夜型化することが知られており、
睡眠の問題が表面化しやすい年代であると言えます。
「朝どうしても起きられない」
「なんとか起きて通学はしているけれど、授業が頭に入らない」
「昼間の眠気に耐えきれず、授業中に居眠りをしてしまう」
このような症状が見られる場合、それは決して本人が「怠けている」わけではなく、
睡眠の問題が影響している可能性が高いです。
慢性的な睡眠の問題は、朝起きられず遅刻してしまうのみならず、
注意力・集中力の低下による成績不振や、
心身の不調による学習意欲の低下を引き起こし、
中途退学に繋がってしまうケースも少なくありません。
さらに重要なことは、これら睡眠の問題の多くは
日常の習慣を少し見直すだけで改善できる、ということです。
本ワークショップでは、私たちが実施した睡眠改善プログラムの成果を踏まえ、
生徒・学生の睡眠の問題をどのように把握し、どう改善を促すのか、
どのような場合には医療機関と連携すべきか、
等について実践形式で学んでいきます。
生徒・学生の健康と将来を応援するために、睡眠の正しい知識を身に着け、
真に効果のある指導方法を学ぶワークショップです。
ぜひご参加ください!!
日時: 2019年5月12日(日) 13:30~17:30
会場: 東京医科大学病院 第一研究教育棟(地図はこちら)
第一部 講演「ねむりと教育」 睡眠と生徒の健康の関係について、睡眠の基礎知識から最新の研究結果まで、レクチャーを行います。
第二部 ワークショップ「今日からできる睡眠保健指導」 最新の研究結果(※)をもとにした、生徒の睡眠を実際に改善させていくためのメソッドを実践形式で学んでいきます
※睡眠改善プログラム科研費研究「個別化睡眠指導による欠席の削減」
参加費 無料 (ただし資料代として、別途3,000円を頂戴致します)
お申込みは、以下のフォームからお願い致します。
交替勤務(シフトワーク)は心身への負荷が非常に大きい勤務であり、たとえば病院職員、流通業、運輸業、保安業務等では、多くの新入職員が、交替勤務に適合できないという理由で、配置転換や離職を余儀なくされるケースが多発します。
今般、(株)こどもみらいとその研究者は、2012年からのコホート調査により、睡眠パラメータおよび個人のいくつかの過去の経験から、「交替勤務に適合できない者」「交替勤務で不調をきたす者とその度合」を鋭敏に判定し、確率として算出するシステムを開発し、当該特許を取得したのでお知らせ致します。
【特許番号】特許第6472152号(P6472152) 【登録日】平成31年2月1日(2019.2.1) 【発行日】平成31年2月20日(2019.2.20) 【発明の名称】人事管理支援システム
睡眠改善プログラム「eSLEEP」による生産性向上効果を医学的に実証
〜株式会社こどもみらいと株式会社再春館製薬所による共同研究〜
こどもみらいeSLEEP projectでは、株式会社再春館製薬所(本社:熊本県上益城郡益城町 以下、再春館製薬所)と共同研究として睡眠改善プログラム「eSLEEP」の導入効果を測定するプロジェクトを行いました。その結果として、お客様満足度の向上、一人あたり付加価値の向上、事務処理速度の向上、など複数の効果が生じたことを医学的に明らかにしました。
<共同研究の背景と目的>
「eSLEEP」は、こどもみらいが2012年から睡眠研究医主導のもと、医師・心理士・保健師を中心として提供している睡眠改善プログラムです。組織単位で睡眠と生活習慣の問題を医学的に評価・分析し、睡眠コンサルティングと個別指導による改善を通して、メンタルヘルス疾患・身体疾患の予防および生産性の向上を図ります。2015年には教育現場における出席率の向上や退学予防効果も明らかにしました。
再春館製薬所は「人」と「人」とのつながりを大切にし、通信販売を通じてお客様お一人おひとりと直接のコミュニケーションをとっています。社員にとって働きやすい環境を整えることがお客様への接客向上にもつながるという考えのもと、コールセンターの働き方改革に率先して取り組んできました。そして近年は仕事・職場のみならず社員の生活日常からの健康にも注力しています。
本プロジェクトはその一環として、コールセンターで働く社員を対象に、「eSLEEP」導入による睡眠・生活習慣の改善が各種の生産性指標に与える影響を測定しました。
<共同研究の概要>
研究デザイン: ランダム化比較試験(RCT:Randomized Controlled Trial)
マッチング項目: 介入前の労務指標(生産性や在籍日数など)と睡眠指標(PSQIなど)
期間: 事前調査 2017年7月~12月 本調査・分析 2018年2月~3月
個別指導 2018年3月 効果測定 2018年4月~11月
対象者: コールセンターで働く社員(在籍1年以上)のうち、本調査に協力して問診票に回答し、睡眠に課題のあった68名
(基準: ピッツバーグ睡眠問診票(PSQI)で6点以上の者すべて)
介入群: 30名 (組織分析結果に基づく睡眠と生活習慣の個別指導を実施 計約60分/名)
対照群: 38名 (Sham Control)
<結果の例>
有意な差が生じたのは下記の項目です。
(いずれも1人あたりの指標・対照群比:一部抜粋)
お客様満足度の向上: 頂いた感謝のお言葉の数の指標 10.4%向上*
平均ミス・クレーム数 0.9件/月の改善(-43.8%)*
事務処理速度の向上: 17.5秒/件の改善(-12.2%)*
適切な提案による一人当たり売上の向上についても有意な効果を確認*
(対応のあるT検定; *:p<0.05)
睡眠の改善によって、時間あたりの生産性や利益が高まり、さらにはお客様満足度向上へもつながることが明らかとなりました。
<医学的背景と本共同研究の意義>
複数の既存研究が、睡眠と生産性、ミス・事故、対人能力、認知機能等との関連を明らかにしています。一方で、実際に睡眠を改善させてこれらを向上させたRCTの研究はほとんどなく、認知行動療法と呼ばれる手法を用いた研究は過去に報告がありますが、具体的な数値までは明らかではありませんでした。本共同調査は世界でもはじめての試みであり、eSLEEPはプロフェッショナルチームとして、今後この成果の学術発表等を行っていく予定です。
<こどもみらいについて>
株式会社こどもみらい( https://cfltd.co.jp/ )は、科学的根拠に基づいた健康経営を推進するプロフェッショナルチームです。睡眠と健康に関する研究「Sleep & Health Research」、睡眠改善プログラム「eSLEEP」、多面的なストレス対策の要となるストレスチェック「STRESCOPE」などを提供しています。
<再春館製薬所について>
再春館製薬所は、基礎化粧品ドモホルンリンクルを中心とした化粧品・医薬品・医薬部外品の製造販売をしている製薬会社です。製造工場、本社・コールセンターまでがすべて同敷地内にあり、熊本から全国、そして東アジアを中心に世界へ自社商品を届けています。安心安全なものづくりと、一人ひとりのお客様に寄り添うことで、加齢による悩みに応えいきいきと年齢を重ねることを応援しています。
<本プレスリリースに関する問い合わせ先>
株式会社こどもみらい eSLEEP project
東京大学瀧本ゼミが中心となって進んでいる「始業時刻適正化プロジェクト」は、思春期の生徒の体内時計を無視して設定され、生徒の心身の健康や学業成績に多大な悪影響を与えている、現在の「早すぎる起床時刻」の是正と、日本での研究実施を推進するプロジェクトです。こどもみらいeSLEEP projectは「始業時刻適正化プロジェクト」を支援しています。
今般、2019年1月6日に、本分野の世界的第一人者である、Amy Wolfson教授をお招きしたシンポジウムが、慶應義塾大学にて開催されます。
ご興味ご関心ある方、特に教育と教育行政に携わる方のご参加をお待ち致しております。
